弥彦菊まつり

県内外の愛好家が丹精込めて育て上げた多種多彩なる菊花は、その品質の高さと数の多さから「日本一」と称賛されるに相応しい内容です。

昭和三年(1928)有志による菊花陳列会の開催を始めとし、昭和三十六年(1961)から、花の出来栄えを競う競技会として、新潟県菊花連盟会員を中心に近県の愛好家の出品をも得て開催されております。

現在は約四千鉢の出品作品の中から大菊(おおぎく)・中菊(ちゅうぎく)・小菊(こぎく)合せて四十八部門・約千五百鉢が、厳しい基準と永年の経験に培われた審美眼を以て審査され、最優秀作品には「寬仁親王賞(ともひとしんのうしょう)」が下賜される権威と伝統のある展覧会です。

弥彦菊まつりの見どころは以下の通りです。

大数咲おおかずさき」(大菊)

一年半の歳月をかけて、一本の茎から数百輪の花をつけるように仕立てます。全国的にも珍しい仕立て方で、弥彦菊まつりの特徴の一つでもあります。

大懸崖だいけんがい」(小菊)

大きいものでは長さ二メートル・幅約八十センチメートルのハート型の骨組みに、一本の茎から無数に伸びた枝を一センチ四方の細かさで結び付けます。大数咲とともに弥彦菊まつりを象徴するものの一つと言えます。

「風景花壇」

約三万本の小菊を二百名以上の奉仕で造園し、全国の名勝・景勝を再現します。

「小菊盆栽」(小菊)

小菊を松柏の盆栽のように仕立てます。
弥彦菊まつりでは盆栽の他にも様々な仕立て方の小菊が出品され、他所では見られない多様さと出品数の多さを誇っています。 

「古典菊(江戸菊・嵯峨菊・肥後菊・伊勢菊)」(中菊)

それぞれ江戸時代に栽培が流行したもので、弥彦菊まつりのように、まとまった形での出品は全国的に珍しいと言われています。

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